飼育コストが高い動物を飼う理由…それは「種の保存」
動物の命を預かる動物園。エサ代、光熱水費は減らすことができません。中でも一番お金がかかるのはエサ代だといいます。そしてその中でも単価が高いのはコアラ。6頭分の年間のユーカリ代は、なんと約6000万円。1頭当たり年間1000万円の食費がかかる計算です。
食費の高いコアラを飼育する理由。それはコアラが生息するオーストラリアで絶滅の危機にあるからです。動物園はこうした動物を繁殖させる「種の保存」という重要な役割も担っているんです。
ほかにもこの動物園ではホッキョクグマなど飼育コストが高い動物がいます。入園料の値上げなどで収入を増やしたいところですが…
(神戸市立王子動物園 加古裕二郎園長)「正直申し上げると、入園料はもう少し高い方が…とは思う。ただ、どこの公立動物園も大体同じぐらい(の入園料)。それでこそ、来ていただきやすいと思うので」