 
判決内容が告げられている間、被告は真っ直ぐに前を向き、裁判長の言葉に繰り返し小さくうなづいていた。
被害者にとっては一生背負う傷となることから「魂の殺人」とも呼ばれる性暴力を、本来守るべき立場である義理の父親が行った今回の事件。
その被告は初公判で「(逮捕後に)本を読んで性暴力はよくないことだとわかりました」と述べていた。
なぜ、犯行の前にこの当たり前といえるようなことに被告は気が付けなかったのか。
周囲や社会は被害少女のSOSに気づき、やれることはなかったのか…。
山梨県では11日にも当時11歳の義理の娘に対し、4度のわいせつな行為を繰り返したとされる男の裁判が行われた。
性犯罪は被害者が声を上げなければ、なかなか顕在化しない。
もしかしたら、家族内の性暴力の被害者は私たちが思っているよりも多いのかもしれない。
再発防止に向け課題が突き付けられている気がした。
「お母さんには内緒」10代の義娘に繰り返し性的暴行 男に懲役9年の判決 【前編・後編の前編はこちら】
 
 
   
  













