“どうして健康に産んでくれなかったの”

治療が始まると、覚悟していた副作用が徐々に出てきました。最初は髪の毛の脱毛でした。

タレント 友寄蓮さん
「髪が抜け始めたので、潔く頭を丸めたいと先生に言ったら、あなたは血小板が作れない状態だから、ちょっとした傷口からの出血が止まらなくなってしまうし、傷から感染を引き起こすこともあるから、このままで我慢してねと言われました」

「抗がん剤を使うに連れ、髪の毛がたわしのような触り心地に変化していきました。ある日、頭頂部で針金のように固まって鳥の巣みたいになってしまって、それがボロっと抜け落ちました」

しかし脱毛よりもショックだったのが…

タレント 友寄蓮さん
「抗がん剤で使うステロイド剤の影響で顔がまん丸になる、ムーンフェイスになったことが一番ショックでした。代謝が悪くなって顔に脂肪が集まってくるんですよ」

「手足は棒のような状態で、自力で起き上がることもできなければ、介助が常に必要な状態でしたが、顔だけが異常に丸くなってしまって。お見舞いに来てくれた友達にも『思ったより食べられてるんだ、良かったね』とか『ふっくらして安心したよ』と言われ、その言葉に対して薬の副作用の影響でとなかなか言い出せなくて…それでだんだんと友達と会いづらくなってしまったかな…」

また、一番辛かった副作用は口の中いっぱいにできた口内炎でした。

タレント 友寄蓮さん
「口の中すべてが口内炎で腫れ上がってしまって、燃えるような痛みでした。閉じられなくなった半開きの唇から膿が流れ出して、吐き出すこともできない。横になって眠ると膿が喉に流れ込んで詰まるので、ベッドを起こした状態で寝ていました。飲食どころか喋ることもできず、たくさんの管が繋がれて、点滴から栄養をとっていました」

あまりの痛みに耐えられなくなくなり、母親の恵美さんに対し、「どうして健康に産んでくれなかったの?」と筆談で伝えたそうです。