茶色のウィッグは校則違反だと指摘され…
タレント 友寄蓮さん
「母のせいではないと分かっていましたが、気持ちをぶつける先がないと自分の気持ちを保つことができませんでした」
「医療用麻酔薬を使い、点滴の管が何本も繋がれていて、飲食も排泄も自力では出来ない体でした。無理やり生かされている気さえして、思考も回らず『苦しい』日々が続いていましたね」
入院中、体調が安定した時には学校にも通っていた友寄さん。しかし周りの視線や態度に心を痛めることもあったそうです。
タレント 友寄蓮さん
「当時はウィッグのバリエーションもそんなになかったので、ネットで購入した茶色のウィッグをかぶって登校したら、友達から『茶髪いいな』とか、先生からは『茶髪は校則違反だから黒髪のウィッグにしてください』と指導されました」
「階段がうまく降りることができなく、手すりにつかまりながらゆっくりと降りていたら下級生に突き飛ばされたり、胸元に入っているカテーテルを引っ張られたりと、傷ついたこともありましたね」
15歳から30代の人たちは「思春期と若い成人」(Adolescent & Young Adult)の英語の頭文字をとってAYA世代と呼ばれています。治療と学生生活の両立、周りへの理解、思春期という多感な時期に病気に罹患することによる精神的なストレスや将来への不安など、様々な問題が課題となっています。
