「芯のある女性や輝きのある女性は、障がいも、年齢も、体型も、国籍も全く関係なく、全ての人がレッドカーペットにふさわしい」と。

会場は割れんばかりの拍手と歓声でいっぱいになった。

うつ、摂食障がい、体型の変化。暗闇の底で苦しんできた詠子さんにとって、会場の歓声は大きな味方となった。そして「全ての人は無条件で美しい」という考えをこの場だけでなく、広く伝えたいと考えるようになり、本格的にプラスサイズモデルとしての活動を始めた。


■「美しさ=個性」そのままの自分でいいんじゃん

詠子さんは人々にモデルとしての自分を見て「そのままの自分でいいんじゃん」と思って欲しいと話す。
「美しさ=個性」 一人一人、全ての人が美しい。
詠子さんはいま「とても幸せだ」と目を細める。過去があって気づけたからこそ、今がある。


■ 取材を終えて

私はまだ毎日体重計に乗っている。でも、「憧れの女優と同じ体重まで落とす!」みたいなものではなくなった。不規則な生活による暴飲暴食でやや蓄えてしまった贅肉を落とし、自分が好きな自分になるための測定だ。
『持って生まれた個性を輝かせ、自分を大切にすること』は、実はシンプルで簡単なことなのかもしれないと思う。”人と比べる目”を閉じて、自分をまっすぐに感じたら、自分の何が美しくて、何が魅力なのかが見えてきそうだ。
個性を磨けば磨くほど美しさは増すのだから。