
これまで県内で7地点でしか観測していなかった湿度は、3年で4倍の27地点に増えました。
(鹿児島地方気象台 山本孝祐技官)「線状降水帯などの集中豪雨が話題になり、それに備え、予測をするために現状の水蒸気を観測」

発達した雨雲が同じ場所にかかり続ける「線状降水帯」。その発生を予測する鍵となる大気中の水蒸気の量を、より細かいエリアごとに把握するためです。
気象庁はアメダスの強化などで、線状降水帯の発生を当初およそ25%の的中率で予測できるとみていましたが、今年は10%ほどにとどまっています。
(鹿児島地方気象台 山本孝祐技官)「全国には湿度計に置き換わっていない地点もある、それが置き換わると精度向上につながると考えている。観測がない限り、予報モデルが正確でも将来を予測できない」
「すべてにおいて基本となる根幹となるデータがアメダスだと思っている」

この半世紀、天気の予測や防災に役立てられてきたアメダス。近年、相次ぐ異常気象の予測には技術の進歩も期待されます。
(気象予報士)
観測機器の更新や維持には当然、コストがかかり、予算も限られるわけですので、限られた観測データを使って気象予測の精度の向上につなげることも求められると思います。
(キャスター)
アメダスのデータは誰でも見れる?
(気象予報士)
観測データは、気象庁のホームページでも見られますし、MBCのホームページからも今の天気や気温、雨量をご覧いただけます。ぜひのぞいてみてください。