「食べられる家の実現」の弱点は水

例えば仮設住宅にこの材料が使えたら、その辺りにあるゴミを全部利用できますよね。でも、一つ大きなハードルがあります。

fabula代表取締役の町田さんの目標は「食べられる家の実現」ということですが、実現には10年ぐらいかかるんじゃないかと言われています。乾燥させて作っているので、水に弱いからです。

でも、これからの技術で防水処理や虫除けなどができるようになれば、本当に食べられる家ができるんじゃないかと。これを世界の技術として持っていけば、途上国でも使えるんじゃないかと。

ホランキャスター:
別に食べられなかったとしても、例えば仮設住宅などで一時的に使って、その後どうしても廃棄されてしまうものが自然に帰るということが重要ですもんね。

松田丈志さん:
パリオリンピック™の時もそうでしたけど、仮設で対応する瞬間ってあるので、そういうときにこういうものを建材として使えるといいと思います。やはり日本国内でもフードロスの量ってかなり出てますから、それらを活かせるのもやっぱりいいですよね。

井上キャスター:
チョコレートの製造過程の際にカカオ豆から取り除かれた種皮で作った明治「カカオルーム」は、壁・床も作られました。強度はもちろん、空間を香りで演出できるメリットもあります。

そうすると、例えば宿泊施設などにも使うことができるのではないかということで、ビジネスが広がっていくかもしれない。その先頭にいるのが20代ですので、ぜひ応援していただきたいものです。

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<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表 五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父