移民問題でトランプ氏攻勢 “意識高い疲れ”?

藤森祥平キャスター:
アメリカ大統領選投票日も1週間を切っていますが、民主党・ハリス氏が伸び悩む一方で、トランプ氏がこうした移民政策などで攻勢を強めている。その内容がかなり乏しい訳ではありますが、いかがですか。

斎藤幸平さん:
根拠のないヘイトを撒き散らしているトランプ氏はひどいですが、逆にこんなにひどいトランプ氏を相手にハリス氏が苦戦してるのに驚きを感じる人も多いかと思います。

やはり移民問題には、民主党の支持者の中にも不満を持ってる人たちが一定数いるわけなんです。

ドイツなどもそうですが、欧米では移民問題や気候変動問題を頑張ってきたけれど、意識高く頑張ることへの疲れのようなものが社会を覆うようになってきていると感じます。

ドイツもウクライナ戦争の後に多く難民を受け入れたが、学校でドイツ語が分からない子が増えて授業に支障が出たり、犯罪が増えたりなど、理念だけでは難しい面があるわけです。

アメリカでも反トランプという繋がりはあるけれども、それ以上の物語をハリス陣営は出せていないですし、仮に今回ハリス氏が勝っても、社会問題も分断もなくならないのであれば、4年後にはトランプ氏よりもっとひどい候補が出てくるのではないかと本気で心配しています。

小川彩佳キャスター:
選挙結果がどうなろうと様々な火種が残っていくことになりそうですし、選挙結果も不透明ですけれども、本当に見えないのはその後のアメリカの行方なのかもしれませんね

藤森祥平キャスター:
どんな最終判断になるんでしょうか?11月5日です。

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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学 准教授 専門は経済思想・社会思想
著書『人新世の「資本論」』50万部突破