本人確認や様々な行政サービスを受けることができるマイナンバーカード。
マイナンバーカードの普及に向け、動き出した米子市が普及率全国トップ10を目指します。

そのワケとは。




14日、米子市役所でお披露目されたのは、ラッピングカー。車体には大きく「マイナンバー」の文字が。

米子市 伊木隆司 市長
「日本の色んな都市の中で、(マイナンバーカード普及率が)10番以内に入りたいと思ってやっている。」

14日も米子市役所は、マイナンバーカードを受け取りに来た人で賑わっていた一方、交付枚数率は8月末時点で46.3%と、全国平均の47.4%を下回っています。
全国1位の宮崎県都城市は83.9%、2位は兵庫県養父市で81.4%、10位が高知県四万十市の61.3%となっています。ちなみに、鳥取市は49.5%、松江市は49.1%という状況で、その現状を打開しようと登場したのがラッピングカーなんです。

その最大の特徴がスタッフお揃いのTシャツ…ではありません。

記者 土江諒
「このラッピングカー最大の特徴が、車内で写真撮影や申請書の記入ができ、カードの申請が完結する。」

市役所に行かなくても、この車の中で申請手続きが完了します。


米子市 市民二課マイナンバー担当 末次 俊明 係長
「9月中がマイナポイントの(獲得)に向けたカードの申請期限ということもあるので、この9月は勝負時だと思ってひとつ全力で周知をしています」

さらに、若い世代へはこんな取り組みも。

先週、米子市内の高校で行われたのは、マイナンバーカードの特別授業。
高校生は必要な証明書類がコンビニからいつでも引き出せるなど利便性について学びました。

官民一体となって「オール米子」で普及率アップを狙うこの取り組み。
そこまでして普及率にこだわる理由とは。

米子市 伊木隆司 市長
「住民の皆様、市民の皆様の利便性が一番だが、それは裏返しで行政事務の効率化にもつながる。少ない人数でも回せる役所を目指す為にも、こうしたカードを使ったデジタル化に我々も努めていく。」

米子市でのマイナンバーカードの申請は4日時点でおよそ57%。
ラッピングカーでイベントなどにも出向き、さらなる普及率向上を目指します。