若者の地球環境問題への関心は高くない?

衣食住やレジャー、買い物など、生活のあらゆる領域について、人々の行動や意識を毎年調べているTBS生活DATAライブラリ定例全国調査(注1)。昨年(2023年)は全国13〜69歳男女7,400名から回答を得ました。

数多(あまた)ある調査項目には、社会全般の事柄として「犯罪・事件・非行」「国の政治」「国際問題」といった選択肢を45個並べ、関心があるものをいくつでも選んでもらう、という質問もあります。

その質問の選択肢の一つが「地球環境問題」で、昨年の調査結果では、回答者全体での選択率が22%。世の中の5人に1人が気にする関心事でした。

この選択率を、全体/女性/男性と分けて3つの年代毎に集計したのが次の図です。例えば、中高年層(50~60代)の選択率では、全体30%、女性33%、男性28%で、女性の関心度のほうが高いという具合(注2)。

これを見ると、年代が上の層ほど地球環境問題に関心を持つ人が多いことが一目瞭然。男女で分けてみても、中高年層や壮年層(30~40代)では男性より女性のほうが若干関心度が高いようですが、いずれにせよ若年層(10~20代)の関心度が低いことには変わりありませんでした。