「毎日料理をすること」と環境問題への関わり
ふだん日常の家事を行っている人のほうが、環境問題に対する具体的な行動をしているのではないか。
そんな疑問に答える分析をしたいのですが、日頃家事を行っている程度を尋ねた、ぴったりの質問は残念ながら見当たりませんでした。
TBS生活DATAライブラリ定例全国調査にあって、それに近そうなものが、「ふだん自分や家族のためにどれくらい料理をするか」を尋ねた質問で、これを男女・年代別に集計した結果が次の帯グラフです。

結果は予想通りというか、未だにこの有様というか。すなわち、女性の壮年・中高年層の7~8割が「ほぼ毎日」料理をしていて、男性や女性若年層の4~5割、男性若年層に至っては6割が「ほとんどしない」状況です。
こうした料理の頻度別に、先の「環境問題への意見」質問で、14の選択肢から何個選んだかを集計してみると、次の帯グラフのようになりました。

こちらも予想通り、料理をする頻度が多い人ほど、「環境問題への意見」質問であてはまる項目の数が多くなっていました。
推測ですが、ふだん料理をする人が壮年以上の女性に多いことから、そうした人たちが家事全般も担っていて、日頃の家事や買い物などを通して個別具体の「環境に優しい行動」を行っているのかも知れません。