ふと見つけた母親の日記には…
震災後、被災した実家の片付けをしていたとき、髙橋さんは母の日記を見つけました。日付けは、2011年3月1日。

髙橋匡美さん:
「『みんな元気で私もお父さんも健康で、ちょっと入れ歯がいずい。新しくいれた部分入れ歯がいずいけれど、私はなにも悩み事がなくて幸せなのだ』って終わってるの。私が苦しみながらやっと日記を見つけて家に持って帰って洗って乾かして開いたら、そんなこと書いてあって、すごいなと。母のメッセージはすごいなと思いましたね。だからそれ見て、もっと心配事残しといたら、生きてたのかなとか思いましたね」
もっとこうしていれば…。「そんなことばかり引きずっていた」という髙橋さんがたどり着いたのは、「あの日の自分に手紙を書く」ことでした。