震災で両親を失った髙橋さんは…

宮城県石巻市出身の髙橋匡美(きょうみ)さん(59)は「永訣」の手紙を書いた31人のうちのひとりです。

髙橋さんは石巻市で暮らしていた両親を震災の津波で亡くしました。高橋さんが塩釜市の自宅から実家に辿りつくことができたのは、発災から3日後のことでした。

髙橋さんは、2015年から「命のかたりべ」として自らの体験を伝えています。

髙橋さんの語り部の様子:
「廊下をよく見たら私の母は小さくうつぶせになってが倒れていました。ひとって死ぬとあんなに小さくなるんですね」

10月16日には、石巻市内の施設で兵庫県から訪れた人たちに両親のなきがらを見つけたときのこと、それから深い深い悲しみと向き合ってきた日々のこと、そして、命について考えてきた13年のことを自分の言葉で伝えました。