10月28日、松山市内で行われた、愛媛と大分の知事会議では、愛媛県伊方町の佐田岬半島から、大分県の佐賀関半島までの、およそ14キロを海底トンネルなどで結ぶ「豊予海峡ルート」構想についても意見が交わされた。そこには、四国新幹線やリニア中央新幹線の開業後を見据えた「スーパーメガリージョン」構想への言及もあった。

【前編・後編のうちの後編です】
両県知事による会議後に行われた記者会見で、2人は記者から「豊予海峡ルート」の意義などを問われた。
◇◇第3関門海峡、そして「凍結」の豊予海峡ルート
(大分県・佐藤樹一郎知事)
「先日も豊予海峡の連絡協議会のようなものがありまして、これは両県の知事が幹事ということになっております。その活動の一環としまして、しばらく文書を配布するだけだったんですけれども、このとき私と、それから愛媛県の副知事さんと一緒に国交省等に要請をさせていただきましたけれども、もちろん私達の気持ちとしては豊予海峡ルートを実現させてほしいですけど、まずはやはり調査とかですね、例えば「下北道路」っていうのはありますね。下関・北九州道路、あれも国の調査から始まりまして、今、環境影響評価の段階に入っている。第3関門海峡です。そういうふうな手順というのはありますので、そういう意味ではまず国が今、実際は「凍結」の形になってますけれども、それを解除して調査を始めていくという。そういうとこから、両県で協力をして取り組むように国に要請をしていくことができればというふうに考えております」
