ドラマで女子ボクシング?と最初は信じられなかった
――主人公が恋とボクシングに向き合うラブコメ作品に、出演するに当たっての率直な感想を教えてください。
最初にトレーナーから話を聞いたのですが、現実の話とは思えなかったです。普段ドラマを見る機会があまりないこともあって、うれしい気持ちと同時に「どうして、私!?」と驚きました。加えて、日本では男子のボクシングと違って、女子のボクシングは知名度が低いので「本当に女子のボクシングを取り入れるのか?」という疑問も持ったので。「実はうそです」と言われても悲しくならないようにしておこうと、台本を頂くまではあまり信じていませんでした。
――撮影に入るまで何か準備されたことはありますか?
ほこ美ちゃんの後ろでミット打ちやシャドウボクシング、サンドバッグを打つシーンに関してはある程度対応できるところだなと思って心配はなかったです。でも台本を読み進めていくと、香織のセリフがたまに入っているのを見て、その一言のセリフがちょっと怖いなと感じました。そうしたら撮影が始まる前に、皆さんが何回もセリフの練習に協力してくださって準備することができました。
――ボクシング監修の松浦慎一郎さんから、晝田さんが撮影日以外でもスタジオに来て練習されていたと聞きました。
私の撮影が始まる前に、スタジオに行かせてもらったんです。そのときはまだセットも組まれていない状況で、スタッフの皆さんが「ここにリングがあると想定して…」と椅子やカラーコーンを並べて、私がイメージしやすいように環境を整えてくださって。ボクシングもそうですが、私は自信満々で臨むタイプではなくて、自信がないから練習するタイプなので、セリフや演技を何度も練習しました。
――どんな練習をされましたか?
岡崎(紗絵)さん演じるトレーナーのゆいさんに話しかけるシーンは、「ゆいさん」という言葉にも慣れていなかったので、普段一緒に練習をしているトレーナーに置き換えて話すように練習しましたし、家でも鏡や窓に映った自分の姿を見ながら、時には練習終わりの帰路で自転車に乗りながらセリフをぶつぶつとつぶやいて、口になじませていきました。たまに動画を撮って、「前回の練習よりはすこしはうまくなったかも」と見返しても、大根芝居になっていてどうしようと頭を抱えることも…。この反復練習は本当に数をこなすしかないですし、自信がつくまでやるしかないので、とことん練習しました。
