2021年のプロデビュー戦以来6戦無敗を誇る、現WBO女子世界スーパーフライ級王者の晝田瑞希選手が新たなステージに挑んでいる。
現在放送中の火曜ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』で奈緒演じる主人公・佐藤ほこ美がプロボクサーを目指し通う羽根木ジム。その羽根木ジムに所属するボクサー・市原香織役として出演している。
高校在学中にボクシングを始め、2021年にプロテストに合格。翌年には日本王座を懸けたプロ3戦目で初タイトルを獲得、同年、世界王座に挑み、WBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦に見事勝利した。以後、二度の防衛戦に勝利し、現WBO女子世界スーパーフライ級王者として君臨している。そんな晝田選手は初挑戦となる演技とどう向き合っているのか。練習で見た奈緒の印象など、華やかなピンクの髪がトレードマークの女子ボクシングの王者が、ボクシングリングとは違う景色を語ってくれた。
ボクシングとの運命的な出会い
――高校からボクシングを始めたきっかけは?
高校のパンフレットでボクシング部が紹介されていて、珍しいという好奇心から「入ろうかな」と母と話していたんです。そんな矢先、制服の採寸を終えて車で帰ろうとしたら、校内で迷子になってしまい…、たどり着いた先がボクシング道場でした。母が駐車場の場所を尋ねるついでに「女子って入れるんですか?」と質問したところ入部できることが分かって。サッカーやバスケなどを選ぶような感覚で、ボクシング部に入りました。それまでボクシングや格闘技に興味がなかったですし、空手などもやったことがなかったので、運命のようにボクシングと出会いました(笑)。
――初心者がハマるボクシングの魅力はどこでしょうか?
現在、アルバイトでボクシングのフィットネスのトレーナーをやっているのですが、皆さんから「きついけど楽しい」「きついけど達成感がある」と聞くことが多いです。一度やってみないと分からないその達成感や、自分にもできたという成功体験がストレス発散になり、自信につながったり、プラスな気持ちにさせてくれると思うんです。そういうメンタル的なところも成長できる、自分のことを好きになれるきっかけになるところだと思います。
