年末ジャンボでますます熱狂

78年の第140回全国自治宝くじから、1等賞金が2000万円を突破します(1等・前後賞合わせると3000万円)。人びとはまたまた徹夜して並びました。
特に年末ジャンボは、歳末の一大イベントとして大晦日に当選番号発表会が賑々しく行われたものです。

連番で買えば1.5倍に?「前後賞」が付いたのもこの頃でした。

時代が進むごとに、年末だけではなく「サマージャンボ」「ドリームジャンボ」など、季節ごとの大型宝くじが次々と発売されるようになりました。

1984年、バブル前夜の抽選会。年末の風物詩でした。

時代はさらに進んで1999年。「ロト6」や「ナンバーズ」といった、数字を選んで購入するタイプの宝くじが登場し、より戦略的に楽しむ要素が増えました。平成の宝くじからはなんだか「くじ」というより「ゲーム」の要素が強くなっていったといえるかもしれません。

売上ピークは2005年

宝くじの売上ピークは2005年。
この20年というもの売上はじわじわ下がってきました。いわゆる「失われた〇〇年」が続く中、時代は「一攫千金」よりも「堅実に」という生き方を志向していったのでしょう。

総務省資料「宝くじの現状と課題について」から

日本の宝くじは、娯楽としての側面だけでなく、公共事業や福祉の資金源としての役割を果たしてきました。当せん率(期待値)は低いのですが、「夢を買う」ものとして、社会全体に貢献する形で受け入れられているとも言えます。

第1回の発売日、10月29日は「宝くじ発売の日(記念日)」となりました。
ちなみに「宝くじの日」は「くじ(九二)」の語呂合わせで9月2日となっています。