8日、島根県奥出雲町で、校外学習中の児童と教員がハチに襲われる事故がありました。
ハチの活動が活発化するこの時期。今年はハチの巣の駆除依頼も急増しているといいます。背景に考えられる意外な理由とは。


記者 入江直樹
「先週この先で小学生たちがハチに刺されたということで、真新しい注意書きが貼られています」

9月8日、奥出雲町の船通山に校外学習へ訪れていた、出雲市の灘分小学校の5年生と教員34人のうち、児童14人と教員1人がハチに襲われる事故がありました。

全員、病院で受診しましたが軽傷とみられ、その後、帰宅したということです。

この時期は、ハチの活動が活発化するといいます。

こうした中、鳥取県米子市では…。

キャスター 小崎純佳
「これからスズメバチの巣の駆除作業が行われます。かなり大きな巣が確認できます」

軒下にできた大きなハチの巣。

まずはハチを弱らせるために、巣穴に殺虫剤を投入。その後、ネットを使い巣をごっそりと取り除き、作業はものの5分で終了しました。

コダマサイエンス米子営業所 河野 孝所長
「きょうは僕だけでも、この後お昼からもう2件はお邪魔する予定」

山陰両県でハチの巣の駆除を行っているコダマサイエンスによると、今年の駆除件数は、去年の同じ時期に比べて380件も多い、1138件にのぼり、1.5倍に増えているとのこと。

一体、なぜこんなにも増えているのでしょうか。

コダマサイエンス米子営業所 河野 孝所長
「今年5月6月と非常に雨が少なかったので、ハチが活動しやすかったのではないかと思います。それで比較的早くから巣が大きくなって、(駆除)依頼も早くから入ってきているのかなと思います」

梅雨が短く、巣作りの障害となる雨が少なかったことから、ハチの巣が順調に大きくなったと考えられるといいます。

また、9月から10月は特に注意が必要だといいます。

コダマサイエンス米子営業所 河野 孝所長
「この9月10月になってくると、巣の中に来年の女王バチの幼虫が出てきます。それを巣全体で守ろうとしますので、巣全体の緊張感が高くなって攻撃的になります」

対策としては、巣に近づかないこと、明るい色の服装を心掛けることなどが重要とのこと。また、巣を見つけた場合は、すぐに専門業者に相談してほしいということです。