事故を起こしたら賠償金は『全額自費負担』

 基準を満たさない電動アシスト自転車で事故を起こしてしまった場合、どうなるのか?疋田さんによりますと、電動アシストし過ぎる自転車は「整備不良の原付(バイク)」扱いになるということです。そうなると自賠責保険に登録していない上、自転車保険もきかないため、賠償金は全額自費負担になります。さらに被害者が死亡してしまった場合には、非常に高額な損害賠償を支払わなくてはならない可能性もあります。

 軽い気持ちでリミッター機能を外して乗っている人の中には、こうしたリスクを把握していない人もいるかもしれません。

 では、基準を満たした電動アシスト自転車を確実に購入するにはどうしたらいいのか?疋田さんは、実店舗で対面で買うのがおすすめだといいます。

 また、一定の安全基準を満たした「TSマーク」や「BAAマーク」が貼られていると比較的安心だということです。TSマークは道路交通法令に規定されている基準に適合したもので、国家公安委員会の形式認定を受けた車両に貼られます。BAAマークは自転車協会が業界の自主基準として定めた一つのマークということです。ただ、勝手に貼って販売されている場合もあるため、“これがあるから100%を基準を満たしている”とはなかなか言えないそうです。