今となっては珍しい、なつかしの味を守る人もいます。

玉城商店3代目の淳さんが作る「うむがー焼き」。今川焼に似ていますが、タピオカ粉入りの生地は、ヒラヤーチーのように、少しモチっとした食感です。

▽玉城商店 玉城淳さん 
「昔からの沖縄のおかしで、あるんですよ、ずっと何十年も」

うむがー焼



「このプレートが、戦後ずっとあって。おばあたちが適当に庭先で、飛行機をつぶして、これを作ったと。ジュラルミン、飛行機の残骸です」

飛行機に使われていた金属を再利用した焼き型。戦後の生活の知恵が詰まったおやつです。

▽比嘉リポーター
「おいしい!」

戦後、飛行機の残骸からつくったプレート


市場の歴史は明治時代にさかのぼります。

離島と那覇を結ぶ中継地として栄えた渡久地港のそばに自然発生。沖縄戦を経て、1967年には現在の建物となり、地域の台所としてにぎわってきました。