この日の訓練では、およそ1900人のうち56人が車で避難をしましたが、車と人との接触はありませんでした。

泉さんは避難訓練に参加した高齢者に声を掛けます。
泉秀夫さん「きょう車できたの?」
住民「車」
泉秀夫さん「偉い。ようやく、やってみる気になった?来てみれば、歩くよりはるかに楽でしょ?」
住民「私、足が悪いからさ」

元日の地震では避難できなかった高齢者も、この日は車で避難場所にたどり着くことができましたが、“車避難”にも課題が残されているようです。
【参加者】
「ここには、すっと入られたからよかったけど、渋滞したとき困るなと思って、ちょっと心配」
【上越市港町防災対策委員会 泉秀夫委員長】
「冬の除雪に伴い道路が狭くなったり、歩道がつぶれたりする。今のうちに早く動かないと」
【上越市 中川幹太市長】
「能登半島地震の際には、多くの渋滞が起こってしまったことがありますので、市内全域で地震津波対策を、皆さんに知ってもらわなきゃいけないのかな」

上越市は「渋滞を起こさせず、住民を守る方法を考えていきたい」としています。