「大潮による高い潮位に関する全般潮位情報 第1号」
(気象庁発表:2024年10月11日11時01分)

2016年取材時の「スーパームーン」

10月17日の満月の前後は大潮の時期にあたり、満潮の時間帯を中心に潮位が高くなります。東北地方の太平洋沿岸、東海地方、北陸地方及び西日本の沿岸の一部では、海岸や河口付近の低い土地で浸水や冠水のおそれがあります。

夏から秋にかけては海水温が高い等の影響で、平常時の潮位が年間でも高い時期となります。さらに、10月17日の満月の前後は大潮の時期にあたるため、満潮の時間帯を中心に潮位が高くなります。また、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の影響により、東北地方から関東地方北部の太平洋沿岸では現在も地震の前より地盤が低くなっている地域があります。さらに、令和6年能登半島地震の影響により、石川県の沿岸の一部では浸水や冠水の起きやすくなっているところがあります。

このため、東北地方の太平洋沿岸、東海地方、北陸地方、中国地方、四国地方、九州北部地方(山口県を含む)及び九州南部の沿岸の一部では、10月15日から10月22日にかけて、満潮の時間帯を中心に海岸や河口付近の低い土地で浸水や冠水のおそれがありますので注意してください。

なお、この期間中に台風や低気圧の通過等があった場合や、短時間に海面が昇降を繰り返す副振動の発生等があった場合は、さらに潮位が上昇する可能性があります。今後発表される高潮警報・注意報や潮位情報に十分留意してください。