厚い皮に包まれた果実のお味は…

▽比嘉チハルリポーター 「んー!!あまーい。爽やかな甘み」

爽やかな香りと甘みに驚き!


▽ミカン農家 伊佐常信さん 「独特な味でしょ。(緑色の)皮を見たら酸っぱそうですが、中身は大丈夫です」

すっきりとした甘みと香りが魅力のカーブチー。琉球国王への献上品にも指定されていたといいます。

寒暖差の大きい伊豆味の気候風土にあった名産ですが、農家の高齢化や別の作物への転換などで、生産量は大幅に減少。

それでもカーブチーを守り続ける伊佐さんには、心の支えとなっているものがありました。子どもたちからのお礼の手紙です。

子どもたちからの手紙が働く元気の源


▽ミカン農家 伊佐常信さん
「ミカン狩りしてね、子どもたちがありがとう、と。宝物です。働きがいがありますよ」「これを見てね、一生懸命作って、子どもたちを喜ばそうと。子どもたちが大きくなって、ミカン狩りに来る連中もいるんですよ」

「カーブチーは先輩が作ったミカンだからね、絶やしてはいけないし、伊豆味独特のもの。他にはあまりないからね」

成長して再びみかん狩りに訪ねてくる人も


秋の本部町で、運動会みかんの産地を訪ねると、豊かな土壌に育まれた名産品と、故郷への誇りにあふれた素敵な笑顔に出会いました。

<取材MEMO>
カーブチーは、その爽やかな香りをいかして、香水も作られています。実は100%果汁のジュースに、皮は油分を抽出して香水などの原料に活用します。
12日(土)午後2時からは、本部町伊豆味のみかんの里で「カーブチーまつり」が開催されます。普段の半額でカーブチーが購入できますので、週末のお出かけにオススメです!
(取材 比嘉チハル「RBC NEWS Link わがまちLink41」2024年10月9日放送回)