森林総合研究所九州支所 担当者
「いくつか成分があって、1つというわけではないんですけども、『酪酸』であるとかが中心の成分だということが言われています。人の垢がたまったようなにおいが一番近いんじゃないかと思います」

ギンナンを臭く感じてしまう理由。その正体は、ギンナンの「種皮の外層」と言われる、いわゆる果肉部分に含まれている「酪酸」という成分です。
「酪酸」は人の足から発せられる悪臭や人の排泄物に含まれている成分でもあることから、不快に感じる人も多いということです。

食べるときのギンナンは、においの原因となっている外側の果肉部分が取り除かれているため、においを気にせずに食べられるというわけです。

ではなぜ、ギンナンはこのようなにおいを発するのでしょうか。
実は、ギンナンがなるイチョウの木の、いわば生存戦略でもあると言います。