2位でレギュラーシーズン終了 矢野さんが一番ほめたい!桐敷拓馬投手

―――阪神タイガースは、74勝63敗6分けの2位でレギュラーシーズンを終えました。まずは、矢野さんに「一番ほめてあげたい選手は誰か?」とお聞きしたところ、名前をあげられたのが桐敷拓馬投手ですね。

 「そうですね。才木(浩人投手)も浮かんだんですけど、今回は桐敷にさせてもらいました」

―――プロ3年目の桐敷拓馬投手は今季、リーグ最多の70試合に登板。初の個人タイトルとなる最優秀中継ぎ投手賞を受賞。防御率は1点台で、ホームランを1本も打たれませんでした。矢野さんが監督だった2021年ドラフト3位で入団しましたが、当時から光るものがありましたか?

 「3位で前川(右京選手)にいくのか桐敷にいくのか、けっこう迷った記憶がありますね。球団の方、スカウトの方がすごく評価していました。(防御率が1点台は)状況も難しい場面で登板しますからすばらしい数字ですね。タイトルを取れたのは、めちゃくちゃ自信になると思います。僕も監督時代、若いピッチャーは中継ぎを最初にやった方がいいなっていうのは思ってたんですよ。というのは、先発に戻ったときに、“チームがこんなふうにして自分を勝たせてくれているのか”といったことや、難しさとか苦労を全部知るので、若いときにこれを経験してね。将来たぶん先発にいくと思うんですけど、この経験はすごくいい経験になったなと思います」