10月12日(土)からクライマックスシリーズ 短期決戦に必要なのは「先手必勝」

―――今シーズンのクライマックスシリーズファーストステージは「阪神」対「DeNA」で、先に2勝したチームがファイナルステージに進出し、巨人と対戦。阪神としてはまずDeNAに勝たなくてはいけないという戦いです。この短期決戦に必要なものはなんでしょうか?

 「当たり前って言われるかもしれないですけど、“先手必勝”かなと。勢いで一気にいかれる可能性もあるシリーズなので。先に点を取るとか、勝負手も早く打っていく、投手交代や代打も早く勝負いくとか、そういうことが大事になるので、まず1点、1勝、これを先にいきたいですね」

―――その中で、ピッチャーとキャッチャーは「シーズン中より気持ちを合わせられるかが大切」のようですね?

 「もともともそうしていくんですけど、より高めていくと。試合前の準備がめちゃくちゃ大事になってくると思う。『こういうふうにいきたいよね』という会話、準備がすごく大事。キャッチャーも試合中にマウンドに行ける回数は3回あるので、この3回をうまく使いながら、『こういう意図でいくよ』『こういうふうに攻めたいよ』ということを意思疎通ができて、気持ちを合わせた中でボール投げたいんですよ。それが『相手はこうだろうな』『こっちはこうだな』って思ってるボールは、ちょっと中途半端なボールになりやすい。この準備力というのがめちゃくちゃ大事になる。投げる前がすごく大事になってくる」

―――甲子園でできるというのは、阪神にとってはメリットでしょうか?

 「めちゃくちゃ有利じゃないですかね。ホームなんでね、これは大きいですね」

―――気になる先発ピッチャーですが、今の先発予想は初戦が才木浩人投手、そして2試合目が高橋遥人投手、3戦目が大竹耕太郎投手ではないか、ということですが、矢野さんはどう思いますか?

 「高橋はどうしても間をどこか空けないとだめなので、ファーストだけじゃなくて、ファイナルステージや日本シリーズを考えると、早めに投げさせておけば、次の手が打ちやすい。カードがちょっと増えるかなと。そういうところでは高橋が先いっている方がいいなと思うのと、逆に才木はちょっと無理してくれる。中4日でも全然行くよっていうような形になってくれると思うんで。順番的にはもしかしたら高橋からがいいのかなと、個人的には思っています」