札幌山の手・古谷主将「花園ではベスト8以上を目指したい」

 サイドの変わった後半、前半終盤の勢いのまま反撃に転じたい函館ラ・サール。しかし、開始早々に札幌山の手にビッグプレーが出ます。ハーフタイムに「上がれるところは上がって、しっかりと(ラ・サールの攻撃に)プレッシャーかけていこう」とチームメイトに声をかけた古谷キャプテン。その掛け声に全員が反応しました。後半1分、函館ラ・サールのキーマン、スタンドオフの荒木鷲摩選手に対して、FW陣も含めて複数でプレッシャーをかけると、ウイングの秋山拓哉選手が荒木選手のキックをチャージ。そのまま拾い上げて中央にトライ。ゴールも決め、19対0としてさらにリードをひろげました。

 風上に立って攻め込みたかった函館ラ・サールにとっては、手痛い失点。このトライで、試合の流れは再び札幌山の手に傾きます。この後、短い時間で得点を狙ってくる函館ラ・サールの攻撃をしっかりとしのぐと、確実にボールを保持しながら時間を使っていきます。そして後半17分、FW陣が縦をついた後、素早く展開して、最後は後半から出場したウイングの真田亘太朗選手がトライ。この試合、4本目のトライを奪って勝負を決定づけました。

 20分に函館ラ・サールも意地の1トライを返しますが、反撃もここまで。札幌山の手が33対7でライバルを下し、2年連続22回目の全国高校ラグビー大会出場を決めました。激戦を終えた後、「花園ではベスト8以上を目指したい」と語った古谷キャプテン。持ち味であるフィジカルの強さに加えて、粘り強いディフェンス力も加わった札幌山の手。花園での活躍に注目です。