「分かりやすい」「本当に人みたいだった」

(児童)
「台風が来た時、どんな行動を取りましたか?」
(伊勢湾太郎)
「う~んそれはどうだったかな。台風来たときじゃな。わしら家族は、まず家の外の備えをしっかり行ったんじゃ。物が飛ばされんように方付けたり、とを打ち付けたりしてな…」
(児童)
「何に1番危険を感じましたか?」
(伊勢湾太郎)
「う~んそれはどうだったかな。一番危険を感じたのは、やはり猛烈な風と雨じゃ。名古屋市東区では屋根や窓に雨風が当たる音がすさまじく、家が壊れるんじゃないか、自分の命も危ないんじゃないかと本当に恐ろしかったんじゃ」

漢字の読み間違いや、不自然なアクセントはありましたが、スムーズに答えていきます。

(中部地域づくり協会 犬飼一博さん)
「本を読んで勉強するのと比べてどう?」

(小学生)
「こっち(AI)の方が分かりやすい」
「本当に人みたいだった」

このシステム、子どもたちの意見をもとにさらに改良されることになりました。

(中部地域づくり協会 犬飼一博さん)
「語りかけてそれに答えてもらうという体験をすることも勉強。私たちだけの気持ちで作ってもきっと子どもたちには伝わらない。」

愛知県と岐阜県の中高生ら約900人に、伊勢湾台風について尋ねたところ「知らなかった」と答えた生徒は52%にのぼった調査もあります。

65年前の伊勢湾台風が「遠い昔のこと」ではないと伝えるために…。最新技術を使った模索が続いています。