そんな深山さんにはもう一つの顔があります。
それは狩猟免許を持つシカハンターなんです。

(深山けものさん)
「ここだって場所にかけたら翌朝まさにそこにシカがかかっていた時が、わなが作動したことがうれしかった」

11月になると、猟銃とわなを持って山に入り農家を困らせるシカの駆除にあたります。
岩手県のまとめる第6次シカ管理計画によりますと、県内の野生のシカは2018年時点でおよそ10万7000頭と推定されています。
2011年のおよそ7万頭から1.5倍ほどに増加していて、その捕獲範囲も次第に広がっています。

さらに、シカの食害による2020年度の農林業被害はおよそ2億4500万円に上っています。
シカが増える一方で、深山さんは自身が捕獲者であるからこそ感じる課題があります。