臨海部の森林伐採で移動か

 この山でシラサギが確認されたのは2011年ごろ。毎年、繁殖期の春~夏ごろにやってきて、最も多い時期には500羽を超えるといいます。そもそもなぜこの山に住みついたのでしょうか。
 姫路市などによりますと、シラサギの群れは元々は南部の臨海部に生息していたとみられます。2011年ごろまでに臨海部で工場開発が行われ、森林が伐採されたことから、この山にねぐらを移したとみられています。

専門家「集団になりやすいサギが集まっている」

 一方で鳥の生態に詳しい大阪市立自然史博物館の和田岳さんは、この山に集まった理由ははっきりしないとした上で、サギの種類に特徴があると指摘します。

 (大阪市立自然史博物館 和田岳さん)
 「サギと一口に言っても、バラバラで繁殖する種類もいるし、すごく大きな集団を作る種類もいる。集団になりやすいサギがあそこに集まっているんですよ」
 山に集まっているシラサギは主にダイサギと呼ばれる種類で、集団で巣をつくり繁殖する性質があるといいます。シラサギの群れは今後より一層拡大する可能性があると和田さんは話します。

 (大阪市立自然史博物館 和田岳さん)
 「大きめのサギは日本全国的に増えていると言われていて、その増えている種類の筆頭が(この山にいる)アオサギとダイサギなんです。この10年くらいですね。ダイサギがガンガン増え出したのは」