『プールを占拠』『車がフンまみれ』近隣学校でも被害

 被害は現場の目と鼻の先にある小学校でも出ています。

 【教職員が撮影した映像より 2020年】
 「大変なことが起こっています。学校のプールがサギの住みかになってしまっています」

 映像では、水を飲みにきたシラサギがプールを占拠する事態になっていました。
 (手柄小学校 満田誠校長)
 「プールのオフシーズンを中心にやってくることが多いですね。よくプールの中に、くわえていたエサを落としていたりだとか、フンが落ちていたりだとか、そういうことはあります」
 プール周辺の建物には鳥よけのワイヤーが設置されていますが、プールサイドに降り立たれると打つ手はありません。
 さらにフロントガラスにべったりとついたフン。シラサギが小学校の上空を飛ぶため、教職員の車は頻繁にフンまみれになるといいます。

 (手柄小学校 満田誠校長)
 「帰るときにみんな『ああ…やられた』という感じですね。車にかけられているとみんなテンションが下がってしまうんです。職員もね、帰るときに。拭いて取れる程度の量じゃないので洗車しないといけない」

独特の鳴き声が一晩中続く日も

 被害はフンだけではありません。日中はエサを求めて海や川に移動するシラサギ。日が暮れるとねぐらとなる山に戻ってきます。

 (記者リポート)
 「こっちからもシラサギが来ました。すごい。一気に巣に帰ってきています」
 そして独特の鳴き声があたり一面に響き渡ります。近所の人によりますとシラサギの“大合唱”は一晩中続く日もあるといいます。