また起きた少女性的暴行事件 怒りは米軍と日本政府に
沖縄の怒りは今、米軍と同時に、とりわけ日本政府に向けられている。

2023年のクリスマスイブの午後4時過ぎ。嘉手納基地所属の空軍兵、ブレノン・ワシントン被告(25)が、県内の公園から16歳未満の少女を車で自宅に連れ去り、性的暴行を加えたとされる事件。
被害を受けた少女の家族が警察に通報したのは、その日の夜だった。

しかし、沖縄県警は身柄拘束を請求せず、米兵から任意で事情を聴き、2か月半後に書類送検。その後、那覇地検が不同意性交などの罪で起訴した。
事件が明らかになったのは、発生から半年も経った頃。地元テレビのニュースで報じられたことがきっかけだった。
元琉球朝日放送デスク 金城正洋 氏
「知事がうちのニュースを見て、驚いていると。それで県庁自体が騒いで県警に話したりとか、いろいろ大騒ぎになるわけです」
半年もの間、沖縄県警から県に対して一切の情報提供はなく、県と県民だけが知らされていなかった。

金平キャスター
「初公判で被告は起訴事実を認めるものとみられていますが、スピード結審となって、次回は判決が行われるのではないかということです。問題の根っこは全く解決されていません」
このレポートの後、金平キャスターは法廷に入り愕然とした。いかに現実を捉えていない甘い認識だったか、その後、思い知らされるされることになった。
被告は、糊のきいた白いYシャツ、黒いズボン姿で、靴はピカピカに磨かれていた。

「Not Guilty(無実)」
初公判で、ワシントン被告は堂々と無罪を主張したのだ。

ブレノン・ワシントン被告
「私は無罪です。誘拐もしていなければ、性交などもしていません」
被告の弁護人も、「被告は18歳と認識し女性と自宅に行き、同意のもとで性的行為を行った」と主張した。