日本人メジャーリーガーが広めたお菓子

さらに、海外の売り上げが日本を抜いたというのが「ハイチュウ」です。

リアルなフルーツの味わいや食感が強みの「ハイチュウ」ですが、お菓子の巨大市場アメリカでは、発売から6年間は全く売れなかった過去も…。

そこに転機をもたらしたのは、メジャーリーグのボストンレッドソックスに在籍していた田澤純一投手です。ブルペンにハイチュウを持ち込むと選手たちが絶賛し、チームの定番おやつに!噂を聞きつけたメーカーは、様々なメジャー球団にアプローチしたのです。

『森永製菓』海外事業部 松田和之さん:
「球場でサンプリング配布したり、看板に『HI-CHEW』のロゴを出したりして、そこから認知度が徐々に広がって取り扱ってくれるチェーン店が増えた」

アメリカでの実績が海外進出を加速させ、今では30か国に進出。一番売れているフレーバーはストロベリーとのことですが、その国ごとに味を変えているといいます。

『森永製菓』海外事業部 松田和之さん:
「その国々で“ストロベリーはこういう味”という風味の方向性が違う」