50歳を迎えても、いまなお、気付き、進化を続けるイチロー氏。4年目を迎えた「高校野球女子選抜」VSイチロー選抜「KOBE CHIBEN」の試合後に共に戦った高校野球女子選抜の選手たちに、イチロー氏(50)が常識を超えたイチ流の金言と熱きメッセージを伝えた。開始から熱を帯びたメッセージは“人に対する敬意”の大事さ、イチ流の“心技体”と“勝負強いバッター”の思考を伝えた。

詳細は
イチロー氏 バッティングで「詰まりは負けだという考え方は捨てた方がいい」高校野球女子選抜に贈る言葉【前編

新たな気付き “実戦練習”と“ユニホームを着てちゃんとやる”が大事

(勝負強いバッター。相手が嫌がるタイプ。を目指すには…)
バッティング練習では、しっかりストライクゾーンを、強い打球を打つ。それでいいと思うし、実戦形式じゃないとこれはなかなかできない技術か練習だと思うね。試合前の今日の打撃練習では、なかなかそれができない。あくまでも試合形式で4打席3打席でもその練習の方がバッティングピッチャーの球を100球打つよりもいい練習が出来るという事も言える。

 実は、今回はMLBがシーズン中なので、まだ。マリナーズは今遠征中で僕は今ここ東京へ戻ってきているのです。だからシーズン中は、僕(※マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターとして)シアトルのホームゲームには必ずいるのね、球場行くの。でも選手たちいるから外でなんか(練習を)当然できないし、(球場内に)ケージがあって、そこで時間がある時にバットを振るんだけれど、その時間も中々、ないから、どうしようかなと。いつもだとオフの11月に(この試合を)やる事が多かったので、オフになってから集中的に練習してバットを振る、体力を着けていた。

 今回、それは出来なかったので…じゃあどんな練習がいいかなと思って日本に戻ってきた時に、もう4打席5打席でいいからゲーム形式でバットを振る。数としてはもう、10もいかないぐらい。だけどそっちの方がいい練習が出来るって、すごく思った。今までたくさんバットを振ってきて、バットを振る力は着いているけれども、ゲームの球に全然対応出来なくて。去年も初めてヒットが2本出たんだけれども、今回すごくそう思った。実戦のピッチャーの球を4打席5打席打つ方が、試合前の打撃練習を数やるよりもいい練習になるなって。まあ、生きた練習というかね、そう思った。じゃなかったら、今回、こんなヒット打てなかった(6打数4安打)。 全然無理です。