「世襲制限」「小沢氏との協力」 党内融和どう行う?
藤森祥平キャスター:
野田さんは「政治改革」として、▼企業・団体献金、▼政策活動費の廃止、そして、▼国会議員の世襲制限などを掲げています。自民党総裁選の中でも話が出てきていますが、改めてどう感じていますか。

野田佳彦 新代表:
今頃言うなよと。政策活動費などは使途不明金のつかみ金じゃないですか。自民党の幹部が使えると、年間10億を使うと。そのことに対しては10年後公開ということで、検討事項に入れて法案を通してるんですよね。10年後公開。できるんだったらなんで最初から廃止って言わなかったのかと。今頃言うのはおかしな話だと思いますよね。
企業・団体献金については、これは全く言及がないんです。でも93年から94年の平成の政治改革の時には、細川総理と河野自民党総裁の万年筆を交換した合意というのは、企業・団体献金を廃止して、その代わり政党助成金を導入するということだったんで、これは改革の原点なんです。その原点に立ち返って、企業・団体献金を廃止して個人献金を奨励をしていくという政治にしていこうというのは、私の考えている政策であります。
星浩さん:
世襲については、今、立憲にポツポツといますが、どのようにやっていきますか?
野田佳彦 新代表:
そういう人たちも含めて法案を作って提出したことがあるんですが、要は政治資金は非課税じゃないですか、だから、お父さんからお子さんに政治団体が移譲された場合に、政治資金も相続税がかからずにお子さんに渡っていく。これは多分、一人で何千万円とか1億円を溜めているケースがあると思います。
そうすると、いかに地盤・看板・カバンなしの若い有為な人材が選挙に挑戦しても、政治資金の面でも下駄を履いているジュニアたちに勝てないんですよね。せめてそれを変えていこうというところが世襲制限で、うちの党内でも、皆さんで合意をして法案を作って提出をしたということです。
小川キャスター:
ノーサイドと発信もしますが、党内融和は崩れてしまわないのでしょうか。
野田佳彦 新代表:
これは今まで出してきた法律ですので、一種の到達点に達したものですから、このテーマで崩れるということはないと思います。また、その他のテーマでも崩れないようにしていきたいと思います。
星浩さん:
12年前に消費税の扱いで別れた小沢さんと恩讐を超えて協力していますが、小沢さんは例によって壊し屋ですので、党内の「何をされるかわからない」という警戒などはどのように乗り越えますか?

野田佳彦 新代表:
12年前にいろいろあったことは間違いないんですが、いろいろあったことも含めて政権を取れるかもしれないという、めったにないチャンスが来てるわけですから、ここはやっぱり力を合わせて政権取りに行こうと。その意味では、まさに共鳴をし合ったということですので、過去に対する反省は私もあるし、小沢先生にもあるだろうと思うし、そういうことを乗り越えてやっぱりやっていきたいと思いますね。