被害拡大の現場はいま…

膳場貴子キャスター:
大雨の続く現地が今どうなっているのか、MRO北陸放送の野﨑まどか記者が輪島市に入っています。野﨑さん現地の様子を伝えてください。

MRO北陸放送 野﨑まどか 記者:
輪島市の中心部から南西25キロほどの門前町にいます。能登地方では朝から雨が降り続け、その勢いは時間を追うごとに激しくなっています。

国土交通省の復興事務所によりますと、21日午前9時半ごろ、国道249号中谷トンネル付近で土砂崩れが発生し、地震の復旧工事にあたっていた作業員4人と連絡が取れなくなりました。

このうち、トンネルから離れた場所で作業をしていた1人は、崩れた土砂の上を自力で乗り越え、トンネルまでたどり着いたということです。警察と消防が天候の回復を待って22日午前11時から、残る3人の捜索を始める予定です。

また、一時トンネル内に取り残されていた作業員と住民27人は21日夜、工事の拠点となっていた事務所まで歩いて到着しました。中谷トンネルは、能登半島地震で内部のコンクリートが崩落し、通行止めが続いていましたが、復旧工事によって、9月25日に地元住民などに限って、片側交互通行が再開される予定でした。

駒田健吾キャスター:
野﨑さん雨が激しく降っているようですがその現場に来るまでの様子はどうでしたか。

野﨑まどか 記者:
私は1時間ほど車を走らせて、七尾市というところからこちらの輪島市門前町までたどり着きました。午前6時ごろは雨はポツポツとまだ弱い形でしたが、それが時間を追うごとにつれ、あっという間にこのような強い雨に変わりました。さらに雨に加えて風も出てきました。ここから1時間から2時間ほどが能登では雨のピークとなっていて、住民も不安を抱えています。