“出す出す詐欺”

愛知県常滑市の「山本プレス工業」で起こったケースです。

山本プレス工業は、主に自動車向けの部品を手がける町工場。数年前、発注元から増産の話があり、新工場を造りました。

しかし、コロナ禍などの理由で仕事は増えず。発注元からは、何の補償もないといいます。

(山本プレス工業・山本正好社長)
「第2工場は『増産する』と取引先に言われて増設した。“出す出す詐欺”という言葉が、僕らの間では、はやっている。(増産がなくて)みんな泣いている」

(同志社大学大学院司法研究科・小林渉特別客員教授)
「事情変更のリスクを、一方的に下請けが負うような話。増産発注を何月からどのくらい予定していると言われて投資したのに、一方的にキャンセルするというのは、下請法上の問題があると思う」