下請け企業の弱い立場につけこむ過剰な値引き交渉が存在しています。今回は、厳しい“下請けいじめ”の実態を取材しました。

「赤字でもやらないと、つぶれてしまう弱みを持っている」

愛知県内で金属加工を手掛ける中小企業の社長のAさん。主に自動車部品を扱う、いわゆる下請け企業で、発注元からの「値下げ交渉」に憤りをあらわにします。

(愛知の下請け企業・A社長)
「言われたコストでやったら、赤字とはっきり分かっている。赤字でもやらないと、つぶれてしまう弱みを持っている。(値下げ要求が)2割なら、かわいいもの。半分とか3分の1は、結構多い」