ネットの陰謀論に…藻谷さん「説明する時間は何回もあった」
小川彩佳キャスター:
斎藤知事が今後どういった決断をどのように下すのか注目されますが、藻谷さんはこの一連の報道をどうご覧になっていますか?

(株)日本総研主席研究員 藻谷浩介さん:
私は、昔の職場でパワハラの被害を受けた経験が豊富で、新人の頃・若い頃・中堅になってからと3回、別の立場でありました。だからこれは他人事じゃないと思っています。
共通しているのは、パワハラする人は本当に自覚がない。その後、20年ぐらいして会ったら、「やあ元気?」みたいな感じで。私以外にも被害者の人がいて入院とかしてたりするのですが、全く自覚がない。
だから、本人が非常に自信満々でしているというところも含めて、「県政を前に進めていきます」って言うけども、そもそも部下がついてこない上に、全てを認可する力を持っている議会の人が全員で不信任と言ってるわけで、もう既に前に進まないですよね。
にも関わらず、自分の力だけで前に進めていけると思っているところが、既に非常におかしいです。
小川彩佳キャスター:
それにしても、これだけ堂々とした姿をずっと続けていらっしゃると、何か戸惑ってしまうところもあります。
藻谷浩介さん:
ネットなどでは、斎藤知事は陰謀に引っかかり、一生懸命してる人が前に進めないようになっていると言う人がいますが、仮に何かの陰謀があって罠にはまったとするならば、「私はこういうふうに罠にはめられました」と説明する時間が何回もありました。
また、道義的責任についても、ないというのであれば、なぜないのかということについてちゃんと説明する時間があったんだけど、一言も言ってませんよね。
これは、私が今までお会いしてきたような自分が何をしてるかわかってない人たちと、非常に重なって見えます。
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<プロフィール>
藻谷浩介さん
(株)日本総研主席研究員
著書「デフレの正体」
NYコロンビア大学ビジネススクール卒業