問い合わせ殺到!ラクラク設置の「止水板」

続いては、大雨に備える防災アイテム。
浸水を防ぐ「止水板」が、今話題になっているんです。

『フジ鋼業』藤井健吾社長:
「2023年8月と比べると、大体20倍から30倍くらい問い合わせが来ている」

『フジ鋼業』(兵庫県加古川市)が製造している「フロード・ガード」は、座椅子のようなL字型の簡易止水板。
1枚の横幅は約70cm。何枚か横に並べ、壁を作って浸水を防ぐというものです。

試験映像をみると、地下鉄の入口に押し寄せる水をしっかりガード。止水板で作った輪の中に水を入れても漏れ出すことなく、まるでプールのような状態に。

この驚きの性能に、国内はもちろん、中国・タイ・韓国など海外からも注文が殺到しているといいます。

サイズは大・中・小と3種類あり、家の玄関には一番小さいサイズの「FZ50」(参考価格1枚約4万円)が売れているとのこと。

止水板の高さは53cm。その高さまで水の侵入を防ぐことができます。

そして扱いがラクな点も大きなポイント!

THE TIME,列島中継でおなじみの、MBS福島暢啓アナウンサーが持ってみると…
「あ!軽い!片手でも平気で持てる」

止水板1枚の重さは4,4kg。ちなみに一般的に浸水を抑えるための「土のう」は1袋およそ20kgです。

そのうえ設置も簡単!止水板を連結させるには、端と端を重ねてフックを1つ止めるだけ。福島アナが10枚設置してみると、サッカーゴールほどの横幅7メートルをふさぐのにかかった時間は2分33秒でした。

MBS福島暢啓アナウンサー:
「すごく不思議なんですけど、形としてはとってもシンプルなL字。なんでこれで激しい水にも耐えることができるんですか?」

『フジ鋼業』藤井社長:
「水が流れてきたらまず止水板のL字の底部分に乗る。その水圧が高いので倒れない」

そう、横板を押す力よりも、水にかかる重力の方が大きいため倒れないんです。

『フジ鋼業』藤井社長:
「よく言われるんですよ。これよりすごい洪水来たらどうするんだと。いやその時は逃げてくださいと」

それでも止水板は“時間稼ぎ”になると藤井社長。1時間でも2時間でも稼げれば、地下にいる人を非難させることもできるのです。

ちなみに、「フロード・ガード」はホームセンターでは売っていないので、直接問い合わせるか代理店などに連絡しての購入となります。