「語り部列車」が出発 心をこめて元日の光景を語る
列車が走り始めました。穴水駅から和倉温泉駅までの30分あまりの時間、語り部の3人はパネルを使いながら地震が起きた時の様子や被害状況を体験談を交えて語ります。
途中の能登中島駅は、宮下さん1月1日停車中だった列車の中で地震にあいました。当時の様子を振り返ります。
のと鉄道語り部・宮下左文さん「(津波が来るということで)白いガードレールの道を登って行った。振り返った高台からは七尾湾に横一直線に津波の姿が見えました」
語り部列車の乗客「実際に自分たちのところに(地震が)来た時に自分たちがどうなるんだろうなということはすごく感じた。きょうの話を聞いて」
のと鉄道語り部・宮下左文さん「これから語り部として進んでいく上で徐々に幅を広げた語りをしていきたいとあらためて感じました」
能登であの時、何が起き、住民は何を思い、今を生きているのかー。
のと鉄道の「語り部列車」は災害の教訓を風化させないため今後も震災の記憶を語り続けます。