Q家に火をつけることを思いとどまれなかった理由は?
―とにかく自分はこの世に存在していてはいけないと思いました。

Q火をつけた理由は?
―娘のピアノの先生が焼身自殺したのを思い出して、ソファに座っていた新聞紙の濡れていないところにいつも持ち歩いているライターで火をつけました。

それをゴミ箱に入れました。新聞紙は10枚ぐらいです。

Qその後は?
―横になろうとマットレスをひきました。そしてゴミ箱を近くに寄せました。

Q隣の住宅のことは考えなかった?
―そのときは考えませんでした。

Q火が燃え広がったあとは?
―息苦しい、右ひざが熱くなって目が覚めました。腰を抜かしてどうすることもできず、逃げようと思いました。本当にここにいたら死んでしまうと犬を抱えて外に逃げました。

Q外に逃げた後は警察に声をかけられましたか?
―右手にライターを持っていたので「火をつけたの?」と聞かれ、「はい、そうです」と答えました。放心状態になっていました。

Qその後はどこへ?
―パトカーのほうにいき、病院に運ばれ、一日入院しました。

Q退院後は?
―警察に逮捕されました。