土地取引の目安となる地価調査の結果が公表され、富山県全体では32年連続の下落となりました。特に能登半島地震で被害の出た県西部では地震の影響が如実に現れる結果となりました。

地価調査は土地の取引価格の基準にするため県が毎年7月1日時点の価格を調べ公表しています。

調査対象は、県内の住宅地や商業地など226地点で、地価の変動率の県内平均は0.2パーセントの下落。前の年よりも下落幅は拡大していて32年連続のマイナスです。

県内の住宅地の最高価格は、36年連続で富山市舟橋南町。1平方メートルあたり13万円と、前の年より1.3パーセント上昇しました。

地価の動向について専門家は。

不動産鑑定士 竹田達矢さん:「県全体では建築費とか人件費が上昇しているとか、不動産にとってはマイナス要因も多いんですけど、一方で富山市富山駅前周辺から市街地にかけてですね上昇する雰囲気も強いので、全体としてプラスマイナスで上昇地点が増えている」