9月に入っても厳しい暑さが続いていますが、秋の味覚は、続々とスーパーに並びはじめています。
ブランド梨「彩玉」が日本一 埼玉が“フルーツ王国”に?

山内あゆキャスター:
埼玉が高級フルーツ王国になろうとしています。秋の味覚、梨です。第3回全国梨選手権で初めて最高金賞に輝いたのが埼玉県の限定生産“彩玉梨”です。今日は永井さんにご用意したので、試食をお願いします。
歴史・時代小説家 永井紗耶子さん:
すごく瑞々しい。香りも良く、美味しいです。

山内キャスター:
彩玉は、すごく大きいことが特徴です。550g以上で彩玉として認められます。1玉1000円ぐらいの高級梨です。豊洲市場ドットコムの青果バイヤー、八尾昌輝さんによると「梨は暑い年ほど美味しくなる」とのことです。
大きいと大味になるイメージがありますが、大きいほど甘くなるので大玉がオススメで、ザラザラよりも艶があるものが熟したサインだということです。

そして大きな梨を育てるために、大澤農園は様々な工夫をしています。元々彩玉は大きくて育ちやすい品種ではあるのですが、例えば一般的な幸水は一本の木に60個ほど実を残す一方、彩玉は36個と少なくすることによって栄養を一つ一つに多く吸収させ、実を少なくして育てているということです。

さらに埼玉は、いちごも金賞を取っています。2年連続日本一に輝いたのが埼玉の“あまりん”です。1粒約200円するのですが、八尾昌輝さんによると「“1度は食べてみたい”憧れの存在に。地元でも手に入らないほど人気がでています」ということです。

ただ、埼玉県=フルーツ王国というイメージがあまりなかったですよね。例えば、梨は全国10位(1位は千葉)、いちごは、全国12位(1位は栃木)です。八尾昌輝さん曰く「おいしいが収穫量は少なめ。他県との差別化で“高品質”に舵をきっている」これが埼玉フルーツだということです。
日比麻音子キャスター:
量よりも質、そしてユニーク。この大きさ、味もここにしかないものがあります。