「海藻が窒息する」海底にまで流れ込んだ土砂
能登の海では別の問題も浮上しています。

RKB 今林隆史
「地震から8か月経ちますが、海藻の表面には細かい泥が堆積しています」
海底の藻類や貝類を覆う細かい泥。菅教授が6月に調査した時よりも増えている、ということです。土砂崩れが起きたところから梅雨の雨などで流れ込んだと見られています。

菅浩伸 教授
「岩の上に生えている藻類、それから貝類の上に細かい土砂が溜まってくると、もうふたをしたような状態になる。ある意味で窒息してしまう」

さらに、水中ドローンで水深50メートルの海底を撮影してみると――。

九州大学浅海底フロンティア研究センター 三納(さんのう)正美 准教授
「10~20センチくらいの段差的な地形が連続的に走っているのが見えました」

輪島港の沖約3キロの海底で活断層の可能性がある段差が見つかりました。

菅浩伸 教授
「浅いところは情報がない。やはり市民生活に近いところですから、ぜひ情報を集めて、積み重ねていく必要があると思います」