地震後に海女を驚かせた海底からの「泡」

素潜り漁を続けてきた海女。能登半島地震の後、海で起きた異変を目の当たりにしています。

輪島の海女漁保存振興会 門木奈津希 会長
「沖の方とかも、ポコポコ出ている」「『何?』って感じ。見たことないから。気持ち悪かったです」

海底から噴き出しているという「泡」。九州大学の菅(かん)浩伸教授はその謎に迫る調査を行ないました。

九州大学浅海底フロンティア研究センター 菅浩伸 教授
「一体この気体がどういう成分なのか。まず第一に『漁業者の方々に害がないのか』が一番心配されていますので、それを調べる」

輪島市沖の水深20メートルの海に潜ってみると――。

RKB 今林隆史
「人間の吐く息と変わらない大量の泡が、海底のいたるところから湧き出ています」

泡は1列になって噴き出していました。水深15メートルにも泡の列が…。生物が付着しておらず、最近できたとみられる岩盤の割れ目から出ていました。

九州大学は、この泡を採取して成分などを調べています。分析の中間結果が、輪島の海女らに報告されました。

九州大学浅海底フロンティア研究センター 菅浩伸 教授
「いわゆる”危ない元素”は含まれていないことは分かりました」