広島県世羅町では、この時期、ナシ畑が灯りに照らされて幻想的な景色を見ることができます。

ナシの収穫が最盛期を迎えている世羅大豊農園です。農園ではナシに太陽の光を当てて糖度が上げようと、袋をかけず栽培しています。この時期、成熟したナシの甘い香りに誘われて、多くのガが集まります。

ガに果汁を吸われて商品価値が下がらないように、ナシを守るための防蛾灯を灯しています。

防蛾灯の黄色の光の波長には、ガを寄せ付けない効果があるといわれていて、およそ1600基が一晩中、ナシを照らし続けています。

淡い光に包まれたナシ畑は幻想的で、世羅の風物詩となっています。

農園によると、ことしは気温が高かったため、糖度が高いナシに仕上がり、例年並みの収穫量を見込んでいるそうです。

防蛾灯はナシの収穫が終わる来月上旬まで毎日灯されます。