違法な客引きや盗撮、問題が後を絶たない大阪の街をパトロールする「特別警察隊」に密着しました。

日本有数の繁華街、大阪・ミナミ。ここで問題となっているのが…。

「お兄さんたち何か探していますか?きょうは姉ちゃん系とかないっすか?」

キャバクラやガールズバーなどの「客引き」です。

客引き
「キャバなんですけど、つくお姉ちゃんたちも全員飲み放題」

しかし、次の瞬間!

男性
「南署、南署、南署、南署。南警察な、警察。客引きあかんやろ。逮捕な、現行犯逮捕な」

サラリーマン風の2人組が男をビルの中へ連れ込み、その周りを複数の男性が取り囲みました。実は彼ら、私服姿でミナミをパトロールする、大阪府警の特別警察隊「クリーン・ミナミ・ポリス」です。

ミニスカート姿で歩くこちらの女性たちも、実は警察官。

客引き
「イケメンという名のごはん、食べに行かない?」

客引き
「よかったら初回は?」
女性
「なんの初回?」
客引き
「ホストの初回です」
女性
「ホストの初回?怖いでしょう」
客引き
「いや、全然全然」

ホストクラブなどへの客引きは条例違反。そして…。

隊員
「お兄さん、警察。客引きしたらあかんで。おいでおいで、あかんで。22時18分、客引きで現行犯逮捕するから。なにか言いたいことあるか?」
客引き
「嫁(妻)に連絡だけ」
隊員
「それはできひん」

特別警察隊は地上だけではなく、地下街でも犯罪に目を光らせます。

隊員
「あの白シャツ、あいつ絶対やる」

隊員が目星をつけたのは、白シャツ姿の男。大勢が歩く通路を不自然に横切りました。ミニスカートを履いた女性の後ろを通るような動きです。

隊員が追跡を開始。

隊員
「いくいくいくいく。カメラ出した」

男は別のミニスカート姿の女性の背後に接近。紙袋を女性の方へと近づけています。よく見てみると、紙袋の前にはスマートフォンのようなものが。盗撮をしている疑いがあります。

隊員
「いけます、いけます、いけます。いきます。警察、警察、警察。警察。ちょっとこっち来て。携帯貸してな。もういいから、一旦そっち行って。確認するから」
「(スマホ)確認するよ、開けるよ。見といてや、撮ってたな。(カメラ)止めるよ。何してた?」

「盗撮です」
隊員
「盗撮してたな。女の子のスカートの中撮ろうとしてたな」

盗撮の疑いで現行犯逮捕。30代の男は素直に容疑を認めました。

隊員
「(盗撮で逮捕されるのは)2回目な。なんでそんなことするの?」

「1年2年くらい前に捕まったんですけど、1年間してなくて。ここ最近撮りたくなって、我慢できなくって」

男のスマートフォンの中からは、複数の女性たちを盗撮した写真が見つかりました。

被害に遭った女性は…

被害女性
「イヤフォンしてたので、全く気付いてなかった。ありがたいなって思います」

特別警察隊「クリーン・ミナミ・ポリス」。きょうも街に溶け込みながら見回りを続けています。