▽母 奈美子さん
「1か月のミルク代、おむつ代だけで5万円近くなったことがあって。それはピークの時なんですけど、その時は“どうしよう…”と。ミルクとおむつは絶対使うものなので(補助が)欲しいなと思っていました」

出費が特にかさんだ時期を振り返る 三つ子の母・奈美子さん

■当事者たちは交流会で支え合う

「こんにちは~」

浦添市では、双子や三つ子の家族向けの交流会が月に1度開かれ、多胎の妊婦や多胎の子どもを育てる家族が、多いときには10組ほどが参加します。

この会を運営するのは、県内で双子や三つ子を育てる親たちで設立した「沖縄多胎ネット」です。多胎育児の知識を学ぶ「ピアサポート支援講座」を受講したピアサポーターがアドバイスします。

代表の内間美沙紀さんも、双子を育てる母親。東京に住んでいたころ、初めての出産、子育てを経験。近くに頼れる親戚がおらず、自宅を訪問した保健師や多胎児家庭の支援団体などが育児を支えてくれました。

沖縄多胎ネット・内間美沙紀代表は双子の母

▽沖縄多胎ネット代表・内間美沙紀さん
「子どもが1歳の時に沖縄に帰ってきたんですけど、その時に沖縄の多胎児の支援がまだまだ充実していないなと自ら感じまして、まずはできることからやってみようと」

▽参加した父親
「“3回食”ってどうやるんだろう」

双子を育てる両親

▽沖縄多胎ネット・外間亜津子さん
「3回食、ドキドキするよね」「お出かけだったらミルクに頼るとか、ご飯なしのミルクだけにするとか、7か月くらいからせんべいとか食べられるじゃないですか」

沖縄多胎ネットの理事・外間亜津子さんは、普段保育士として働きながら、双子の子どもを育てています。

「みなさんの疑問に答えたり、私が知らない知識でも、来てくれたお母さんの話を聞いて、あの方はこうしていたよと伝えることができる」「一人ひとり、知りたいことが違う。質問に丁寧に答えていけたらいいなと思ってます」

▽参加した双子の両親
「周りに双子がいないので、こういう場で双子ならではの同時泣きされたらどうするとか、2人同時に抱っこする方法とか」「1人の子育てではなかなかない悩みとかを共有できて、ためになります」