南海トラフと花折断層…2つのリスクに備える「震度7も頭の片隅に」

 (立命館大学リスクマネジメント推進室長 深川良一教授)「こちらは文学部の建物です。基本的にキャンパスにあるすべての建物は耐震補強が済んでいます」

 京都市北区にある立命館大学衣笠キャンパス。大地震などの災害に備えて対策を進めています。地下の倉庫には、学生や教職員ら最大8000人が3日間生活できるよう食料や毛布などを備蓄しています。

 (深川良一教授)「震度6強とか震度7も頭の片隅に置いて対応する必要がある。南海トラフ地震と花折断層地震が懸念されていて、その2つに対して備えています」
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 人口約143万人の京都市。その周りには、西に樫原-水尾断層、南には宇治川断層などいくつもの活断層があります。なかでも地震が起きると最も大きな被害が想定されているのが花折断層です。花折断層は左京区から滋賀県高島市まで続く全長約47kmの活断層で、その一部は江戸時代の1662年に寛文近江・若狭地震を起こし、約700人~900人が亡くなったとされています。